竹茶(竹稈)の奨め
難航している竹林整備を進める為、出る竹を調整(国産メンマ)する事と合わせて、立っている竹(枯れ竹を含む)の両方を進める活動が全国で行われています
今回は、竹稈を活用した「竹茶」作りを皆さんに提案致します。
竹は古来より、竹如、竹葉茶等漢方などでも活用されてきました、竹茶についても種々検討され、淡竹(ハチク)、真竹の葉を使った竹茶が作られ、又孟宗竹パウダーを発酵した茶なども作られています。
今回、糸島竹パウダー(孟宗竹未発酵パウダーの乾燥品)を使った竹茶を検討し販売の見込みがたちましたので、皆様に報告します。良ければ是非竹茶作りの検討を願います。皆んなでやりませんか?
竹パウダー機は八起産業等で売られているもの、我々が使っている自製機で簡単に作れますし、竹は孟宗竹以外も淡竹(ハチク:ハチクの稈の内層を使えば竹如の茶となる)、真竹その他の可能です。
価格的には¥54,000/㎏(青竹1本が¥690,000)であり、竹の価値アップは竹林整備を進める力となります。
竹茶(竹稈)bamboo
tea製造販売に関する提案 20250107hitaka
竹の利活用による竹林整備(竹や竹山の価値の向上)を検討し、「糸島魔法の竹ぬか床、たしぬか、竹パウダー(2012年)」等により青竹の価値の向上はある程度できたが量的に不足で更なる検討の必要性を痛感し、改めて竹の活用全般を再確認(竹の需要開拓による竹林整備:2014年)した中で、今迄の竹林整備ではなかった“取り損ねのタケノコ(幼竹)”を活用した「純国産メンマ(輸入99%のメンマの国産化)」を提唱。純国産メンマプロジェクト(2019年設立)を主体に全国で賛同する人達で全国に展開している。又最近、「メンマの地域名産品作り」「クラフトメンマ」「メンマレシピ開発」等最終製品へのシフトも進んできた。
この「純国産メンマ作りによる竹林整備」事業の本質である竹林整備を進めるには純国産メンマループが確実に廻る必要があり、竹林整備と同じように“食べてくれる人”が竹林整備の最大の功労者と考え、できるならば感動を共に実感できる仕組みを構築することが必要である。
此の為にも、各種味付けメンマ、竹スルメ、竹ジャーキー等今迄のタケノコ、メンマに無かった新しい商品を加えていくべきと考えます。今回、新たに稈を使った未発酵系「竹茶」を製造販売する事で、圧倒的に多くの人に味わって頂き、竹林整備談義をして貰えるよう努力したいと考えます。
「竹茶」のキャッチフレーズは、
「竹茶なら青竹1本が、69万円!」(¥5.4万円/kg)
竹の利活用:
●青竹:土壌改良剤(竹パウダー、竹チップ)、竹糠床(竹パウダー)、
竹茶(稈パウダー)
竹灯籠、竹箸、竹細工、土木建築材料他
●枯竹:竹炭(ポーラス炭)
●取り損ねのタケノコ:純国産メンマ、竹スルメ、竹ジャーキー
糸島竹茶に関する参考資料 20250106hitaka
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項 目 |
内 容 |
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竹茶検討のきっかけ |
1. 2024年夏、スティック珈琲の砂糖に嫌気がさして昔作っていた竹茶を作ってお客さんに飲んでもらったら超評判が良く、具体的な検討を行なった。 2. 以前の時よりレベルを上げて糸島竹パウダー(Fine)を焙煎したらら飲みや易く、ティーバッグからのもれも殆どなく、仕上がった。 3. 純国産メンマ、竹糠床、竹ジャーキー、竹スルメに続き竹茶等で、竹林整備と最終関係者(食べたり飲んだりしてくれる方々、最大の貢献者)を繋ぎ、共感できる関係が出来ると信じて進めたい。 |
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2 |
過去の経験 |
1. 2012年頃稲留工房での「糸島よかもん創り」でメンバーのKさん母娘が「竹っ茶ん」として、竹チップ使用ティーパックで販売していたが、稲留工房閉鎖等でやむなくやめた(下痢、多尿等の問題もあったように思う)。竹茶としての評価はまずまずであり致命的な欠点はなく、寧ろ健康茶としての可能性は充分ある。 |
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3 |
製造工程 |
1.
製造工程 【竹パウダー製造】 奇麗な青竹を採取し、洗い、粉砕後即日乾燥する事で、新鮮で安定的な竹パウダーが作成可能である。食品竹パウダーとして10年の実績あり、安定的に作成可能。 ①
青竹(稈)採取 ②洗浄 ③乾燥 ④節取り ⑤拭き ⑥竹パウダー粉砕 ⑦乾燥(即日乾燥) ⑧1mm濾過 【竹茶製造】 ①
焙煎 ②秤量(ティバック詰め) ③包装 2.種類 【竹茶・赤米ミックス・シナモンミックス】 【バラ】 将来的には、緑茶・抹茶、ハーブ茶等とのコラボが魅力的。 |
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コスト(価格向上) |
難航する竹林整備を進める為には、山と竹に価値をつける必要性を信じ検討をしてきたが、竹の価値が著しく向上し、量的な可能性もあり、事業として有望。 1. 竹の価 青竹 ¥3,000~8,000/t(wet) ↓ 竹パウダーSuperfine ¥30,000/t(\250/80g) ↓ 竹茶 ¥54,000,000/t (\54/g) 2. 青竹1本26.5kg(稈89%、枝8%、葉3%)、 稈23.6kg dry(SC54%)) 12.7kgX\54/g →青竹1本稈¥688,000 青竹1本が68.8万円は、驚きの価値となり竹林整備を進める力となる。青竹10本を山で積んで朽ちらせると680万円の損出。ただ、現在竹茶の市場は小さく、今後竹茶の市場を作る事が必要であるが、飲みやすく、健康に繋がるとしたら、難しいことではない。 |
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竹茶の飲み方 |
1. ティーパック1包(1.5g)を約100~200ccの湯飲み、マグカップに入れ、お湯をいれて2~3分おき、お飲む。どちらかというと柔らかな、コーン茶(試飲評価)の様な飲みやすい味。 2. 約5~10gの竹茶を約500ccの水を入れやかん等で煮沸させる方法もあります。 容器の大きさ、濃度はお好みで召し上がってください。 尚、ティーパックから少し漏れだす場合がありますが、竹パウダーは食物繊維を多く(86%)含んでおり、その他いろいろ特長を有しており是非飲んで頂きたいと考えます。 |
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竹(漢方)の歴史 |
3.
中国【217年頃】の中国最古の薬物書「神農木草経」には竹は竹茹(ちくじょ)、竹葉(ちくよう)、竹歴(ちくじょ)、竹黄(ちくおう)からなる薬草と記されている。 竹茹(ちくじょ):ハチクの稈の上皮を剥ぎ去り、内層を薄く削り、乾燥したもの。竹葉(ちくよう):ハチク又は真竹の葉を乾燥したもの。 4.
漢方的には清熱、除煩、利水の効能がある。 その他、抗がん作用、強心作用、抗菌作用・抗炎症作用等々示されているが、漢方、生薬、茶として昔から伝えられている効能であり、個人差もみられると考えられる。 |
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竹葉茶の効果 |
健康(体質改善、血糖値、血圧を下げる効果)はもちろん美容(抗酸化作用=アンチエイジング効果、デトックス効果)やダイエット効果、リラクゼーション効果も期待できる。 効能一覧:熱を下げる、解毒効果、痰を無くす、利尿作用、夏バテに良い、抗菌作用等 (生薬の玉手箱から抜粋) |
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8 |
竹茶販売状況 |
現在販売されている竹茶は幾つかあり、竹葉茶と稈部発酵竹茶が主流である。今回の「孟宗竹稈のパウダー未発酵の茶」は見当たらない。原因は不明であるが、昔から葉を茶としてきた事、食用竹パウダーが広く使われてこなかった事、竹パウダー粉砕後は直ぐ発酵するので扱いが難しい事等があげられる。 ただ、未発酵竹パウダー(竹ぬか床、竹パウダーfine:食用)を10年間製造販売した立場で言うと、孟宗竹稈の未発酵パウダー活用の竹茶は、竹そのままを活用するので、最も生産効率が良く安定的で理にも叶うと考える。 1.
竹の葉茶 ①
虎竹茶(高知・虎竹竹専門店) ②
竹葉茶(糸島・FES社)、、、(中国品もある) 5.
竹稈発酵茶(塩発酵のものもある?) ①
竹茶茶(稈部発酵) 100gパック入り(広島・アイサポートコンサルタント) ②
「発酵竹茶」(宇佐神宮豆麦房、大分・宇佐) ③
乳酸発酵竹茶「福竹茶」(富山・ビオロジックノザコ) ④
「発酵竹茶」(宇佐神宮豆麦房)(大分・宇佐) 6.竹繊維+ビタミンC等 ⑤
「竹清水高野」有機竹茶 350cc、500cc(有)美宝(和歌山) |
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竹パウダー(食用) |
1.
竹の粉(静岡県淡竹屋) 丸大(株)パンダ系 淡竹100%、レタス80倍の食物繊維、微粉末。 (1gX15本スティック)15g¥1080 2.
糸島竹パウダーFine、Superfine[福岡アプレ(有)竹わらべ] 糸島産孟宗竹100%、食物繊維86% 糸島竹パウダーSuperfine 80g¥250 竹糠床、たしぬか、クッキー・フィナンシェ等焼き菓子、 パン、ラスク、チマキ、猪マン、小籠包等 |
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何故、稈未発酵茶が無かったのか? |
竹の稈は、木でいうと幹です。漢方薬・生薬としては、昔より破竹の稈の内側部(竹茹)、や竹葉茶等が有名ですが、お茶の場合も竹葉茶が昔から使われていました。又最近は稈を粉砕して乳酸発酵した茶が幾つかあります。何故、稈の未発酵茶が無かったのか疑問ですが、土壌改良剤では粉砕後密封して1ヶ月程嫌気発酵して利用することが一般的である事。竹を粉砕すると直ぐに発酵が進む(竹ぬか床では、発酵しない2~3日以内に仕込)ので、未発酵の応対で置くのが難しい事。未発酵状態で使う場合は自分で粉砕するしかない事があげられる。竹稈の未発酵茶(竹の成分をそのままに近いところで活用)作りは、前述の通り、伐採・洗浄・乾燥・外節削除・粉砕即乾燥・焙煎という工程を得て出来上がり、難しい工程ではない。 |
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9 |
粉砕機 |
我々は、両頭グラインダーを活用した自製の竹パウダー機(¥2.5万円)を使っており、購入するなら糸島八起産業(70万円)など、丸ノコでのこのくず型のものがお薦め。 又、効率の良いチッパーで一次粉砕した後、作用機序の異なる二次粉砕もありだと考えます。目的に合った粉砕を選択。 自分の反省となりますが、竹ぬか床普及時「竹パウダー機は自製のものでも可能です!」で進めたのですが、安価なパウダー機が無く、自製も出来なかった事があり、竹茶を進めるに当たり、パウダー機の推奨や自製パウダー機の作り方教室等を行いつつ進めたい。 |
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10 |
今後の取り進め |
1.
竹茶のメリット、進め方を広くFB、blog、SNS、動画等で知らたり セミナー、勉強会、試飲会を開催して竹茶製造販売者を募る等 ネット販売等使えるツールを活用したマーケット開発を行う。 2.
竹茶は軽い感じのお茶(コーン茶系)であり、効能効果は謳えないが効果はいろいろありそうなので、現在は単独、赤米ミックス、シナモンミックスを販売予定ですが、今後共色んな茶他とミックス(コラボ)していくのも面白いと考えます。(緑茶・抹茶、紅茶、ハーブ等、生姜、甘茶等々)。竹茶の効果+香り等 3.
FB等で「竹茶普及会」等作って作る人、飲んで楽しむ人たちを集め広げる。竹茶文化を醸成する。 4.
旧来の竹茶の域を超えた、少なくともt単位の普及を検討する。 5.
又ハチク(淡竹:ハチクの稈の内層のパウダー化をすれば、竹如と同様のお茶となる)、真竹他日本に生息する竹の稈、葉を使った竹茶、ペットボトル化も可能性あり、今後の活用が期待される。 |
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H26.3.15、H26.12.10改、R6.12.14改
竹パウダー(Fine,SuperFine,)竹茶用規格
糸島コミュニティー事業研究会
アプレ有限会社 日高栄治
●「竹糠床用竹パウダー」の品質確保の為、下記規格を設定し品質の確保(食用規格<糠床用>、粒子、衛生面等)を行いたい。
●<糠床、漬物に関する状況>
竹パウダーの糠床使用について「食品用としての製造」されたものが必要。
(米糠、塩、昆布、生姜、唐辛子は食品で規制を受けない。水は水道水又は飲料用。)
●竹茶:竹パウダーFineを材料に「竹茶」の販売を開始するにあたり、見直しを行った。
アプレ(有)買取の、竹パウダーについては下記の基準以上のものを供給願います。
主工程 |
竹糠用チップ規格・条件 <案> |
現状(土壌改良剤) |
備 考 |
Ⅰ材料管理 |
1.材料の竹は、青竹で採取1週間を経た(乾燥ものとする)。 2.農薬等薬品の影響を受けてないもの。 3.泥砂、その他の付着物が無い事(洗浄、ブラシ磨き等を行う) |
不問 不問 不問 |
使用期限は1ヶ月目処。 その他、目視でカビ、枯れ、腐敗部が無い事。 *
水洗い(ブラシ洗浄) *
布巾ふきあげ |
Ⅱ粉砕 |
1.
清潔管理の室内 2.
節の黒部削除(鉈、グラインダー等) 3.作業中の異物混入の対策 4.粉砕機の使用前安全チェック。 5.特に製品採取の異物管理等に万全の体制で行う。 6.食品用として、粗大なものが入らないようにする。(3mm以下) |
不問 不問 10-5mm~微粉(糠よりはるかに小さい物迄まちまち) |
室内用服装、靴等 運転前、安全確認。 異物混入厳禁 *濾し2-3mm網 中黒の竹注意! |
Ⅲ乾燥 |
1.粉砕後は即日乾燥する(発酵、雑菌発生防止 2.乾燥は専用機又は室内外問わず清潔に行う。 |
不問(室外、土間等) |
2-3日冷風乾燥後50℃ 3時間熱風乾燥。 |
Ⅳ包装保管 |
1.使用期限を明記 ①未乾燥の場合は3日以内→竹ぬか床 ②乾燥品の場合は6ヶ月目処 <竹ぬか床、たしぬか、竹パウダー、竹茶> 2.その他食品の条件 |
未記入(1年) なし |
*竹ぬか:糸島CBでは2日以内使用希望 (生産後直ぐに糠床化) ⋆お茶:管理して保管したパウダーをフライパン又は専用容器で焙煎する。その後は密封保存する。 |
その他 |
精米(糠採取)条件を上回る事 |
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ぬか床用(食品企画)としての品質を確保する事
その他問題が発生した場合は、お互いが誠意を持って対応する。
竹パウダー(Fine、SuperFine)
粉砕、乾燥の後、1mm網パス 【糸島竹パウダーFine】
【糸島竹茶】
0.6mmパス 【糸島竹パウダーSuper Fine】
竹茶
製法:竹パウダーFineを焙煎する。
手作り焙煎
1) フライパンに竹パウダーを入れ
2) 火(中火)をつけ、混ぜながら色の変化を待つ
3) 目的の焙煎が出来たら火を止め冷ます。
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